こんにちは、「看護文献ナビ」運営者です✨️
今回は、看護研究の中でもつまずきやすい「文献レビュー」について、初心者さんにもわかりやすく解説していきます。

文献レビュー…?
文献レビューってなに?
文献レビューとは、自分が研究しようとしているテーマについて、過去にどんな研究が行われているのかを調べ、整理・分析することです。
看護研究では、「先行研究を踏まえたうえで、自分の研究の意義を明確にする」ことがとても大切です。
文献レビューの目的
- すでに研究されている内容や傾向を把握する
- 自分の研究が、どんな課題に焦点を当てているのかを明確にする
- 研究方法を考えるヒントを得る
- まだ十分に調べられていない“すき間”を見つける
文献レビューの基本手順
- 研究テーマをざっくり決める
- キーワードを洗い出す(例:高齢者 看取り 看護師 経験 など)
- 信頼できるデータベースで検索する
- テーマに合った文献を10~20本ピックアップする
- 内容を要約・整理する(メモをとる・表にするなど)
- 傾向や共通点、未解明の点を見つける
文献レビューを進めるコツ
- 検索キーワードは「類語・関連語」も考える
- 文献ごとに「目的・方法・対象・結果・考察」の要点をメモする
- 読むのが大変なときは、抄録(要約)を中心にチェックするのもOK
- Excelやノートを使って一覧表を作ると、比較しやすいです

自分が考えた検索キーワードの類語で、探してる文献が検索キーワードされているかも知れないからか。
文献が見つからないときの検索キーワードの工夫はないかな?
検索キーワードの選び方と広げ方のコツ
文献レビューでは、検索キーワードの選び方がとても重要です。
でも、最初に思いついた単語だけで検索してしまうと、欲しい文献が出てこないこともよくあります。
たとえば「看取り 看護」で検索した場合、「終末期」「エンドオブライフ」「死にゆく過程」など、言い換え表現の論文がヒットしないことがあります。
私も文献を探し始めた頃は、全然ほしい文献が上手くヒットしなくてたくさん困った記憶があります。
💡 類語・関連語を活用しよう
検索の精度を上げるためには、「似た意味を持つ言葉(類語)」や「関連のある用語」も一緒に使ってみるのがコツです。
例:
- 看取り → 終末期、エンドオブライフ、死にゆく過程
- 看護 → ケア、看護実践、支援
- 高齢者 → 患者、対象者、終末期がん患者
📘 どうして類語で検索するの?
多くのデータベースでは、専門用語が統一された「件名語」「メッシュ用語」などで登録されているため、
言葉を変えないと検索にヒットしない場合があるからです。
Google Scholarや医中誌、CINAHLを使うときは、
- 少しずつ言い換えて検索してみる
- 「関連キーワード」「上位語・下位語」もチェックする
のがポイントです。
📝 ワンポイントアドバイス
- 実際に自分が検索して出てきた語句をメモしておくと、あとからテーマを広げたり絞ったりしやすくなります。
- 論文タイトルや抄録に使われているキーワードを拾って、次の検索ワード候補にするのもおすすめです。

検索エンジンは万能ではないから、能動的に言い換えて探す姿勢が大切なんだね✨️
まとめ
文献レビューは、最初は難しく感じますが、「調べる・まとめる・見えてくる」の流れを意識すれば、少しずつコツがつかめます。
看護研究の土台になる部分なので、焦らず丁寧に進めていきましょう☺️
ぜひ、これを読んでるあなたも、あなたのテーマで、別の言い回しを3つ考えてみましょう♪
🔖 参考にしたもの
- 文献レビューに関する講義資料(看護大学・短大)
- 『看護研究のための文献検索入門』
- CINAHL、医中誌Web、Google Scholar の活用法